親知らずの抜歯 | さいたま新都心おとなこども歯科・矯正歯科

後ろから最後に生える「親知らず」は、多くの方が抜歯を経験する歯です。しかし、親知らずは人によって生え方も症状もさまざまで、抜歯のタイミングや必要性は個人差があります。当院では、埋伏歯の抜歯など、複雑なケースにも対応しています。この記事では、親知らずの抜歯について詳しく解説します。

親知らずの抜歯とは

親知らずは一般的に10代前半から20代前半で生え始める第三大臼歯です。通常、乳歯から永久歯への生え変わりは、10～12歳ですが、親知らずは遅れて生えてきます。

親知らずの原因は、歯が正常に生えるスペースが不足していることです。その結果、完全に生えきれない、斜めに生える、歯ぐきの中に埋まったままになるなどの問題が生じます。このような状態は、さまざまな口腔内のトラブルを引き起こす可能性があるため、症状や生え方によっては抜歯が推奨されます。

また、親知らずは歯磨きで磨きにくい位置に生じやすいため、虫歯や歯周病のリスクが高いことも特徴です。

歯ぐきに完全に埋まっているか、半分だけ生えている状態では、周りに食べ物が詰まりやすく、虫歯や炎症の原因となります。とくに、半分だけ生えている場合は、歯と歯ぐきの間に深い溝ができやすく、細菌が増えやすい環境になってしまいます。

また、埋まった歯の周りに嚢胞（のうほう）という水の溜まった袋ができることがあります。嚢胞は少しずつ大きくなっていき、放っておくと周りの健康な歯を傷つけたり、顎の骨を溶かしたりする可能性があります。

正常な向きで生えていない場合、隣接する第二大臼歯を押し、歯並びを悪くする可能性があります。とくに、横向きに生えている状態では、第二大臼歯の歯根を圧迫し、歯根吸収を引き起こす危険があります。

また、斜めに生えた歯と隣の歯の間には歯ブラシが届きにくい隙間ができ、食べカスや細菌が溜まりやすくなります。その結果、周りの歯ぐきが腫れたり、歯周病になったりするリスクが高まります。

痛みや腫れの症状が出ている場合は、すでに炎症や感染が起きている証拠です。放置すると症状が重症化し、顔面の腫れや発熱などを引き起こす可能性があります。

このような場合、できるだけ早めに抜歯の検討が必要です。ただし、完全に垂直に生えていて、清掃が可能な場合は、定期的なケアで対応できることもあります。

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将来的なトラブル予防

抜歯により、虫歯や歯周病、歯並びの乱れなど、将来起こりうるさまざまな問題を防ぐことができます。とくに若いうちの抜歯は、将来的な歯科トラブルの予防に効果的です。親知らずは歯並びに悪影響を与えやすく、放置すると前の歯が少しずつ重なってきたり、噛み合わせが悪くなったりする可能性があります。予防的な抜歯で、健康な歯並びを保つことができます。
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口腔衛生の改善

奥まった位置にある親知らずを抜歯することで、歯磨きがしやすくなり、口腔内を清潔に保てます。歯ブラシや歯間ブラシが届きやすくなることで、より効果的な歯のケアが可能になります。とくに、半分しか生えていない親知らずの周りは汚れが溜まりやすく、歯周病のリスクも高くなるため、抜歯は将来的な病気の予防にもなると言えます。
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痛みからの解放

親知らずの周りに炎症があると、食事の時の痛みはもちろん、頭痛や首の痛みの原因にもなることがあります。しかし、抜歯することでこれらの症状から解放され、周囲の歯への悪影響も防げます。炎症による不快感から解放されれば、快適な生活を取り戻せるでしょう。

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術後の一時的な不快感

腫れや痛み、出血などの症状が数日間続くことがあります。ただし、これらは適切な処置と薬剤の使用で緩和できます。
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合併症のリスク

まれに神経への影響や感染などの合併症が起こる可能性があります。ただし、事前の検査と治療計画で、リスクを最小限に抑えることができます。
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回復期間が必要

痛みや腫れの回復まで1～2週間程度かかります。この期間は食事制限や生活する上での注意が必要です。また、傷口が完全に塞がるまでには２～３ヵ月程度がかかりますが、通常の生活に大きな支障はありません。