mouthpieceマウスピース矯正

歯並びを治したいけれど、目立つ矯正装置は避けたい。食事の時に不便になるのも困る。そんな方におすすめなのが「マウスピース矯正」です。マウスピースは透明で、必要な時には外すこともできるため、日常生活への影響を最小限に抑えながら理想とする歯並びを目指すことができます。この記事では、マウスピース矯正の特徴やメリット・デメリット、治療の流れについて解説します。

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使って段階的に歯を移動させる矯正治療です。コンピューターで計画した治療に基づき、1~2週間ごとに少しずつ形状の異なるマウスピースを使用することで、理想的な歯並びへと導いていきます。従来のワイヤー矯正と異なり、装置の着脱が可能で見た目も気になりにくいのが特徴です。

マウスピース矯正の種類と特徴

インビザライン

3Dシミュレーションを使った詳しい治療計画で、さまざまな歯並びの症例に対応できます。治療効果が高く、患者満足度も高いのが特徴です。

インビザラインGo

前歯から小臼歯までの部分矯正用のマウスピース矯正です。全体の矯正に比べて治療期間が短く、費用も抑えられます。ただし、軽度の歯並びの治療に限られます。

アソアライナー

日本で開発されたマウスピース矯正です。3種類の厚さの異なるマウスピースを使い分けることで、痛みを抑えながら歯を動かすことができます。日本人の口に合わせて作られているのが特徴です。

スマイルトゥルー

アメリカで開発されたマウスピース矯正です。治療前に3Dシミュレーションで最終的な歯並びを確認できます。設計はアメリカで行い、マウスピースは日本で製作されるため、品質の高さが特徴です。比較的手頃な価格で治療を受けられます。

クリアコレクト

薄くて目立ちにくいマウスピースが特徴です。歯ぐきをしっかり包み込む設計で、効率的に歯を動かすことができます。インビザラインに次ぐ治療実績がありますが、矯正力が強いため慣れるまで少し時間がかかる場合があります。

シュアスマイル

最新のデジタル技術を使用した矯正システムです。治療の途中でも柔軟に計画を調整できます。装着感の異なる2種類のマウスピースから選べるのも特徴です。

こんな方におすすめ

マウスピース矯正は、見た目を気にせず矯正治療を受けたい方に適しています。なかでも、接客業や営業職など、人前で話す機会が多い方に選ばれています。またワイヤー矯正に比べて虫歯になりにくいため、口の中を衛生的に保ちたい方にもおすすめです。

また、マウスピースであれば着脱が可能なため、食事の制限を避けたい方や大切なイベントの際に矯正装置を外したい方にもおすすめです。ただし、重度の歯列矯正が必要な場合は、従来の矯正治療の方が適している場合もあります。

マウスピース矯正のメリット

  • Merit01

    目立ちにくい

    矯正で使用するマウスピースは、薄く透明なもののため歯が目に入っても目立ちません。人前でも気にせず話すことができます。

  • Merit02

    快適な装着感

    ワイヤーや金具を使用しないため、口の中を傷つけることや痛みが少ないため、普段の生活を比較的快適に過ごせます。ただし、初めて装着した際には多少の痛みや違和感を覚える場合もあるため、注意が必要です。

  • Merit03

    取り外しが可能

    食事や歯磨きの際にマウスピースを外せるため、口腔内の衛生状態を保ちやすく、食事の制限もありません。また、結婚式やパーティーなど特別なイベント時には一時的に外すことができ、生活への影響を最小限に抑えられます。食事の制限もないため、普段通りの食生活を送ることができます。

マウスピース矯正のデメリット

  • Demerit01

    装着時間の長さ

    効果を得るためには1日およそ20時間以上の装着が必要です。装着時間が短いと、期待する効果が得られない可能性があります。

  • Demerit02

    適応範囲の制限

    歯の大きな移動や、複雑な歯列矯正が必要な場合には適さないことがあります。また、顎の骨格的な問題がある場合なども、マウスピース矯正だけでは十分な効果が得られない可能性があります。

  • Demerit03

    費用面の負担

    マウスピースの製作費用や定期的な交換が必要なため、ワイヤー矯正と同程度の費用がかかります。また、治療途中で計画の修正が必要になった場合は、追加のマウスピース作製費用が発生することもあります。

マウスピース矯正の流れ

  • Step.01

    初診・カウンセリング

    はじめに現在の歯並びの状態や希望する治療について詳しく話を聞きます。歯並びの改善に対する要望や、過去の治療歴なども確認します。

  • Step.02

    検査・診断

    レントゲン撮影や口腔内の検査を行い、マウスピース矯正が適しているかを判断します。虫歯や歯周病がある場合は、矯正治療の前にその治療を行います。また、3Dスキャナーやシリコンで歯型を採得し、詳しい治療計画を立てます。

  • Step.03

    治療計画の確認

    専用のソフトウェアで治療後の歯並びをシミュレーションし、治療計画を確認します。治療期間や費用についても詳しく説明し、ご納得いただいた上で治療を開始します。

  • Step.04

    マウスピース装着開始

    マウスピースの装着方法や取り扱い方をお伝えします。効果を得るためには1日20時間以上の装着が必要です。1~2週間程度ごとにマウスピースを交換しながら、少しずつ歯を移動させていきます。

  • Step.05

    定期的な経過観察

    月1回程度の定期検査で歯の動きを確認します。計画通りに進んでいない場合は、必要に応じて治療計画を調整します。

  • Step.06

    保定装置の着用

    目指していた歯並びになったら、その状態を維持するための保定装置を使用します。装着時間は徐々に減らしていきますが、治療結果を長く保つために重要な期間となります。

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